この記事では、
簿記試験でのケアレスミスを防ぐポイント。
知っておくと時短になる便利なテクニック。
を問題例を交えて紹介します。
ケアレスミスを防ぐポイント

簿記試験は時間との勝負なので、簡単な問題はできるだけ時間をかけずに解きたいところ。
ですが、「ケアレスミスで一問落としたー」とならないためにも問題文、選択肢をよく読みましょう!
①桁数にはカンマを付ける
これは練習問題を解く時から必ずやりましょう。
桁数間違いって意外とありますよ。
普段から3桁毎にカンマを打つクセ付けをしておくと、実務や仕事でも見やすい資料が作れるようになります。
②「営業外〇〇」を見落とすな
備品や車両を手形で支払う際などには「営業外支払手形」が正しい勘定科目になります。
単に「支払手形」を選ぶと間違いになります。
仕訳の選択肢の中に、「支払手形」「営業外支払手形」の両方が書かれてる場合があるので、選択肢も必ず落ち着いて一度目を通してから回答しましょう。
語呂で覚えよう①月の日数


月の日数は語呂を使うとかんたんに覚えられます!
金額の計算をする際に、月割りをするか日割りをするかを求められる場合があります。
日割りで計算しないといけない場合に使えるのがこれです。
「にしむくさむらい」
31日じゃない月
「西向く侍」=「2.4.6.9.士(11)」
2月 | 4月 | 6月 | 9月 | 11月 |
28日 | 30日 | 30日 | 30日 | 30日 |
【日数計算が必要なシーン】
シーン①:借入金返済の支払い利息計算
シーン②:社債売却時の端数利息計算
【問題】
6月1日に借入金1,000,000円を年利6%で借り入れた。
8月12日に全額返済した。
この場合の利息はいくらか?
【回答】
6月⇒30日、7月⇒31日、8月⇒12日
合計⇒73日
1,000,000円×6%×73日/365日
=12,000円
特に2級以上では日割り計算問題は結構出てきます。
慣れてしまってサクッと解けるようにしましょう。
電卓のメモリー機能を使おう

Mは【メモリー機能】の略。
つまり、「電卓に表示されている数字を一時的に記憶する」という意味です。
「M+」、「M-」、「MRC」のボタンはどの電卓でもついていると思いますが、この機能を知っているのと知らないのでは効率が全然違います!
例えば
(125×11)+(520×30)+(272×10)=?
こんな集計を途中の計算結果を紙に書かなくていいのでかなりの時短が可能!

それぞれの機能の意味は
- 「M+」:メモリーに加算
- 「M-」:メモリーから減算
- 「MRC」:保存した計算結果を呼び出す
※もう一度押すとクリア
※電卓の機種によっては「MRC」のボタンが「MR」と「MC」に分かれている場合もあります。
【問題】
(125×30)+(47×17)=?
【回答】①⇒②⇒③の順に電卓を叩く
①[125][×][30][M+]
②[47][×][17][M+]
③[MRC]
【検算結果】
①3,750+②799=③4,549
簿記試験で使うのはほぼ「M+」ですので、「M+」が使えればOK。
ボクの記憶でも「M-」は一回も使ったことないですね。。